道路事業・公共事業における合意形成を支援する3次元リアルタイムVRソフトウェアパッケージ
●価格:
Ultimate ¥1,892,000 (税抜 ¥1,720,000)
Driving Sim ¥1,210,000 (税抜 ¥1,100,000)
Advanced ¥968,000 (税抜 ¥880,000)
Standard ¥660,000 (税抜 ¥600,000)
●リリース:2026年5月
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AI連携機能
インフラ・都市開発分野におけるDXが加速する中、VRシミュレーションやデジタルツインの活用ニーズは急速に高まっています。こうした流れを受け、UC-win/Road Ver.19ではAIとの連携機能を実装しました。AIチャットボットとAIエージェントの2つのアプローチにより、VR空間モデルの作成・更新業務を幅広く支援します。
F8-AI® UCサポート
操作方法の確認からモデル作成手順の質問、データ設定に関する問い合わせ、シミュレーション条件の確認まで、日常的な業務上の疑問に自然言語でスムーズに応答します。マニュアルを参照する手間を減らし、作業の流れを止めずに必要な情報をその場で得ることができます。
F8-AI® 設計サポートでVR空間モデルを自動生成
テキストでプロンプトを入力するだけで、AIがUC-win/Roadの内部データを参照しながらVR空間モデルの生成・更新を実行します。例えば、以下のような指示が可能です。
- 交差点周辺に歩道と街路樹を追加
- 道路線形を最新データへ更新
- 夜景シミュレーション用の照明を配置
- 災害時交通規制モデルを作成
専門的な操作を一つひとつ行わなくても、AIが作業を補助することでVR構築業務の省力化と高速化を実現します。対応する操作の範囲は今後のバージョンアップで順次拡張していきます。
Ver.19ではMCP(Model Context Protocol)への対応も注目のポイントです。MCPはAIが外部システムや各種データサービスと連携するための共通規格で、AIが実際にデータを取得・操作する”AIエージェント”としての動作を可能にします。UC-win/RoadはMCPサーバーとして機能し、AIクライアントと直接接続できるほか、国や自治体などが提供する外部MCPサーバーとの連携にも対応しています。

下図は、実際にAIで生成したVRデータの例です。

今後、国土交通分野のデータサービスがMCPに対応していくことで、AIによるVRデータ構築の可能性はさらに広がります。道路データ、都市空間データ、地図情報、交通関連データなどをAIが自動参照してVRモデルへ反映できるようになり、私たちは、UC-win/Road Ver.19のAI対応を出発点として、都市計画や道路設計、防災シミュレーションなど幅広い分野におけるインフラDXの新たな可能性を、皆さまとともに切り拓いていきたいと考えています。
VRデバイスのパススルー表示対応
これまでUC-win/Roadのプラグインとして、Meta社のヘッドマウントディスプレイQuestシリーズと連携するQuest Riftプラグインや、そのほかのデバイス毎の接続用の各種プラグインを提供していました。UC-win/Road Ver.19において、今後のVRデバイスへの新機能対応を進めるために、連携方法の刷新をオープン規格であるOpenXRへと刷新いたします。これにより、これまでQuest RiftプラグインではQuestシリーズのみとの連携が可能でしたが、新たにSteamVRに対応するデバイス(例:HTC VIVEシリーズ)との接続が可能になります。これに伴い、Quest RiftプラグインはVRゴーグルプラグインに名称を変更いたします。
また、新機能といたしましてヘッドマウントディスプレイに搭載されたカメラの映像の上に、3Dモデルを表示するパススルー機能の対応を行います。パススルー機能により、UC-win/Roadを使用して現実世界を拡張したAR(拡張現実)を実現することが可能となります。3Dモデルの設定に遮蔽物の設定が追加され、遮蔽物に設定した部分はパススルー表示したときに現実のパススルー映像を表示することが可能となります。この機能はOpenXRのパススルー拡張機能に対応したデバイスで使用可能であり、現時点ではHTC VIVE XR Eliteに対応いたします。

3D画面道路編集機能
これまで道路平面図から行っていた道路の作成と編集を3D画面上で行うことが可能になりました。3D空間を直接操作しながらリアルタイムに道路形状を確認できるため、より直感的かつ効率的な道路設計・修正が実現します。それぞれの機能について紹介します。

道路作成・編集機能
マウスとキーボードの組み合わせ操作で、3D画面から直接道路の新規作成と既存道路の編集ができます。道路の新規作成では、地形または既存モデル上に方向変化点を順次追加することで平面線形を定義し、追加するたびにプレビューがリアルタイムで表示されるため、地形や周辺モデルとの位置関係を確認しながら作業を進めることができます。
道路編集中は、道路モデル上に、方向変化点・縦断変化点・断面変化点・トランジション・トンネル・橋梁・非編集地形・断面の8要素を編集できます。各要素の位置や形状は直感的に変更でき、数値による精密な入力にも対応しています。断面編集では、車道端・歩道縁石・法面などの構成点の座標を直接操作できるほか、マテリアルや幅・高さといったパラメータの詳細設定も行えます。
編集中は3D画面を自由に視点移動・回転させながら作業できるため、任意の方向から結果を確認することが可能です。編集内容は道路を再生成することで3Dモデルに反映され、道路編集とモデルの確認を同一の3D画面でシームレスに完結できます。
点群・3Dモデルとの連携および実用的な活用例
この3D画面道路編集機能は、点群データと組み合わせることで特に大きな効果を発揮します。点群を3D画面に表示した状態で道路形状を直接編集することで、実測データに基づいた精度の高い道路モデルの作成・修正を直感的に行えます。縦断形状や断面の立体的な位置関係を、点群と重ねながらリアルタイムに確認・修正することが可能です。

また、この機能は道路設計の検討段階における迅速な修正・確認にも非常に有効です。例えば、都市部における歩道幅の調整や縁石位置の変更をその場で行い、周辺の建物や街路樹との納まりを即座に3Dで確認できます。交差点に近い区間での車線数の変更や右折レーンの追加といった断面変化の検討も、3D画面上で断面やトランジションを編集しながらシームレスに確認することができます。3D空間で完結するフィードバックループにより、設計の質とスピードをさらに高めることができます。

ランプ接続機能拡張対応
Ver.19では、道路同士の接続に関する機能が大きく強化されました。主な追加機能は以下のとおりです。
- 作成済み道路へのランプ接続
- 道路と道路の直接接続
- レーンごとに異なる複数道路の接続
- 接続の解除
今回の拡張により、1つの接続点から車線ごとに異なる道路を分岐させることができるようになりました。これにより、複雑な分岐構造をシンプルな構成で表現でき、道路ネットワークの作成がより柔軟かつ効率的になります。


また、既に作成済みの道路に対してもランプ接続を追加・解除できるようになり、道路ネットワークの見直しや部分的な修正がしやすくなりました。既存の道路データを活かしながら柔軟に構成を変更できるため、作業や設計の手戻りを最小限に抑えることができます。

交通センサスプラグイン
国土交通省の交通センサスデータを取り込める新機能を追加しました。国土交通データプラットフォームと連携し、実際の交通量データをもとに、より現実に近い交通シミュレーション環境を構築できます。
本機能では、VR空間上の道路ネットワークに対してその緯度経度から交通センサス情報を自動検索して適用します。また、昼間・夜間・混雑時など、時間帯ごとの交通量をワンクリックで切り替えることができます。
主な特長は以下の通りです。
- 国土交通データプラットフォームから交通センサスデータを自動取得
- 道路ごとに最適な交通量データを自動割り当て
- 小型車・大型車の交通量を個別設定可能
- 昼間/夜間/混雑時の交通状況を簡単に再現
- シナリオイベントで交通状況の切替えに対応
都市計画、道路設計、交通解析、防災検証など、高い再現性が求められるシーンで活用できます。
その他の改善
PLATEAU(CityGMLファイル)のインポート改善
PLATEAU(CityGMLファイル)のインポート機能ではPLATEAUで使用されるi-都市再生技術仕様(案)のバージョン3.2であるi-UR 3.2に対応します。これにより、標準仕様 Ver.5.0に沿って作成された2025年度成果品であるPLATEAU CityGMLファイルにのi-UR 3.2で定義された地物のインポートに対応いたしました。また、i-URで定義されている都市計画情報の地物型への対応を行い、UC-win/Road Ver.19にてインポートすることが可能となりました。これまで2Dデータについて配置する高さの設定がありましたが、PLATEAUでの標準製品仕様により、2Dの座標系で指定することがなくなったため、あらたにCityGMLファイルインポート時に3Dデータを高さ方向にオフセットする機能を追加します。
属性表示機能では表示される属性型の見直しを行い、これまでよりも多くの属性が表示されます。

(地形・航空写真の出典:地理院地図)
VISSIM 2025、2026との連携対応
PTV Vision社の交通解析ソフトVISSIMと連携するVISSIMプラグインはVISSIM 2025、および2026と連携できるようになりました。VISSIMとの連携は交通状況の可視化だけではなく、ドライブシミュレーターと連携した場合は、UC-win/Roadの運転車両と相互干渉するような状況もシミュレーションすることが可能です。
glTFファイルの法線マップ互換性の向上
Ver.18から対応しているglTFファイルのインポートについて、Ver.19では3Dモデルの見た目の再現精度をさらに高めました。法線マップ(モデル表面の凹凸や質感を表現するテクスチャ情報)の適用互換性が向上し、より多くのglTFファイルで意図どおりの外観が再現されます。法線マップの情報がファイルに含まれている場合はそのまま活用し、含まれていない場合でも業界標準の手法(MikkTSpaceアルゴリズム)で自動補完するため、モデルの見た目が崩れるケースが大幅に減少します。
また、道路や地形の表示においても同様の改善を行っており、視点が近い場所での描画がより自然になっています。
360度レンダリング、 カスタムシェーダープラグインのPBR対応
360度レンダリングのステレオ表示機能、およびモデルの属性情報に応じて3Dシーンの描画を変化させるカスタムシェーダープラグインがPBRに対応しました。これにより、よりリアルな素材表現を活かしたまま、360度ステレオ画像の生成やカスタムシェーダーによる高度な表現が行えるようになります
歩行アルゴリズム改善
Ver.19では、VR空間内での歩行アルゴリズムを改善しました。新アルゴリズムでは、障害物の輪郭をリアルタイムで解析し、接触した際に自然に壁沿いへ回避しながら歩行を続けられるようになっています。建設現場やプラントのような複雑な構造物が多い環境でも、より人の動きに近いスムーズな移動が実現し、VR体験の没入感と操作快適性が向上します。安全教育や避難訓練シミュレーションにも効果的です。
