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最先端表現技術推進協会レポート

Vol.52 第9回 羽倉賞 受賞記念講演会レポート

5月12日(火) 14:00~17:30
フォーラムエイト東京本社 セミナールーム、オンライン

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2025年のデザインフェスティバルにて授賞式が行われた「第9回羽倉賞」の受賞者による記念講演会およびネットワークパーティが、2026年5月12日に開催されました。
羽倉賞は、表技協の創設者であり、3D立体映像やホログラフィ、VRなど最先端表現技術の研究・普及に多大な功績を残された故羽倉弘之氏を顕彰し、2017年に創設された賞です。本講演会では、各受賞者より最先端の表現技術や研究成果について紹介いただきました。

当協会会長の石井裕によるまとめ・閉会挨拶では、応募された取り組みの独創的なビジョンと挑戦を評価し、今後の創造的な表現の追求への期待が述べられました。終了後のネットワークパーティでは、参加者同士の活発な意見交換が行われ、最先端表現技術のさらなる発展と社会実装に向けた交流の場として、大変有意義な会となりました。
なお、第10回羽倉賞の応募作品募集も開始されています。表現技術の新たな可能性を切り拓く多くの応募が期待されます。

羽倉賞 

「触覚と香りで体感する3次元コンテンツ
~体感! 昭和100年商店街 砧ラボと一緒におでかけリポート~」
NHK放送技術研究所 半⽥ 拓也 様

3D映像に触覚や香りを組み合わせることで、より高い没入感を実現する体験型コンテンツを紹介。2025年の技研公開では「昭和100年商店街」をテーマに、振動や温冷感、香りを用いて商店街を歩くような体験を提供しました。視覚・聴覚だけでなく多感覚を活用することで、アクセシビリティ向上や新たなコミュニケーション手法の可能性についても語られました。

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フォーラムエイト賞

「超人スポーツ・身体×テクノロジーの社会変革」
東京大学 先端科学技術研究センター 稲見 昌彦 様

身体を情報システムとして捉え、人間の能力を拡張する「人間拡張工学」の研究を紹介。自在肢(JIZAI Arms)や第6の指、バランスを支援するしっぽなど、身体能力を拡張する多様な技術が紹介されました。また、VRやAIを活用したスポーツトレーニングの事例を通じて、人とテクノロジーが共創する新たなスポーツの可能性が示されました。

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提供:JST ERATO 稲見自在化身体プロジェクト・東京大学 先端科学技術研究センター 身体情報学分野  稲見・門内研究室・東京大学 生産技術研究所機械・生体系部門 山中俊治研究室

 

「世界初、熱可塑性複合材(CFRTP)プレス一発成形でホイールを実現」
株式会社ラピート 重友 健吾 様

世界で初めて熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRTP)による自動車ホイールのプレス一発成形を実現した技術を紹介。従来のカーボンホイールが抱えるコストやリサイクル性の課題を克服しながら、アルミホイール比約46%の軽量化を達成しました。自動車分野の環境負荷低減に貢献する次世代材料技術として期待されています。

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優秀賞

「リアルタイム3D空間伝送
~空間の隔たりを超えて感覚を共有するエンターテイメント・コミュニケーション体験の創造~」
NTT株式会社 ⼈間情報研究所 松元 崇裕 様

大阪・関西万博において、Perfumeのパフォーマンスをリアルタイムに計測・伝送・再現した事例と、動的3D空間伝送再現技術、触覚振動音場提示技術を説明。3D動点群を採用し、計測器材としてはRGBカメラとLiDARを活用。視覚・聴覚・触覚を統合した新しいコミュニケーション体験を実現しました。空間そのものを共有する次世代の遠隔体験技術として注目を集めています。

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「関与媒質のためのStroke Transfer」
Stroke Transfer 研究チーム
⻘⼭学院⼤学    楽 詠灝 様
拓殖大学    藤堂 英樹 様

煙や炎、霧といった形状が曖昧な媒質に対して、アーティストの筆致を転写し、手描き風アニメーションを生成する技術を紹介。SIGGRAPH 2025採択研究として、制作負荷の軽減と高品質な表現の両立を実現しており、今後の映像制作やアニメーション分野での活用といった産業応用に向けて大きく期待されている技術について解説されました。

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奨励賞

「伝統文化×最先端テクノロジー『CHRONOSENSE』~50周年を“ことほぐ”光と音のミュージアム~」
株式会社Droots ⼟井 ⼤輔 様

迎賓館赤坂離宮開館50周年記念イベントとして実施された体験型演出を紹介。国宝である迎賓館を舞台に、人間国宝による能とプロジェクションマッピング、音響演出、デジタル掛軸を融合し、日本文化の美意識と時間の流れを五感で体感できる空間を創出しました。

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「音声対話AI『お部屋コンシェルジュ』」
東京都⽴産業技術⼤学院大学 五十嵐 俊治 様

高齢者との自然な会話から認知機能の変化を推定する音声対話AIを紹介。会話内容や音声特徴を解析することで認知機能低下の早期発見を目指すほか、AIエージェントやコミュニケーションロボットとの対話による継続的な見守りの可能性について報告されました。

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「RoboSax Melody Slot Machine」
熊本大学 上瀧 剛 様、理化学研究所 浜中 雅俊 様

サーボモータで演奏を支援する半自動サックス「RoboSax」と、AIによるメロディ生成技術を組み合わせた研究を紹介。複数台のロボサックスによるアンサンブルや、メロディ構造を活用した新しい音楽体験の可能性が示されました。

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「3DCGアニメーション制作向けのスタイル転写パイプラインForest Tale(Technical study ver.)」
アーチ株式会社/株式会社グラフィニカ ⼩⼭ 裕⼰ 様

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第10回 応募作品募集開始

羽倉賞は、表技協の創設者であり、3D 立体映像、ホログラフィ、VR などの最先端表現技術の研究、普及に多大な功績を残された故羽倉弘之氏の功績を称え、表現技術の質を高めて広い分野への普及に貢献するために、2017年に表技協により創設されました。分野を問わず最先端の表現技術を活用した「作品」および「取り組み」を通して社会に貢献した功績を表彰します。

応募期間

2026年7月1日(水)-10月1日(木)
※10月1日発信分のメールまで受付

各賞

  • 1点 賞金20万円、トロフィー、賞状
  • 1点 賞金15万円、賞状
  • 1点 賞金10万円、賞状
  • 1点 賞金5万円、賞状

募集対象

  • 最先端の表現技術が使われている作品あるいは取り組み
  • 2025年7月1日から2026年6月30日の間に公表/実施されたもの、あるいは、この期間に作品/取り組みが完成しており2026年10月31日までに公表日が決まっているもの。

応募形式

  • 通信で閲覧できる映像(YouTube等)や各種ドキュメント(PDF形式)等
  • 映像の場合はURL非公開の限定公開でもよいが、閲覧に特殊なソフト、特定の動作環境、会員制などの条件がないもの

申込窓口

応募用紙に記載し、必要資料を添付して下記までメールでご送付ください。表題は「第10回羽倉賞応募」としてください。

一般財団法人最先端表現技術利用推進協会事務局
E-mail: info@soatassoc.org

応募要項▶https:/soatassoc.org/hagura-youkou

最先端表現技術利用推進協会主催  講習・検定のご案内

全国10会場+オンライン

「最先端表現技術に関連する人材育成・社会への貢献」を実現すべく、企業や技術者がICT等をベースにイノベーションの担い手となるモチベーションを提供することを目的として、学習用テキストの構築、研修および達成程度の目安としての「表現技術検定」を提供しています。

建設ICT

IoTやスマートインフラ実現、情報化施工・維持管理など、3DVRの活用による効率化や高度化が大いに期待される「建設ICT」を学習します。

クラウド-AI

クラウドや人工知能の全体像を把握できるような検定講座です。
都市開発・土木・交通等のプロジェクト開発を対象とし、メタバース・VR技術とクラウド・AIを連携させた提案手法の習得を目指します。

XR-メタバース

XRとメタバース構築の技術を学び、実際のユースケースから活用法を習得。Society 5.0やSDGsへの貢献を視野に、基礎知識や実例、専門的なプロジェクト提案の進め方までを一貫して網羅しています。

まちづくり

入門編 7月10日(金)
応用編 9月17日(木)
「スーパーシティ」「⾃治体 DX」「Project PLATEAU(プラトー)」など、まちづくり・地域づくり分野におけるDXの取組み例を概観。VR技術を活用したまちづくりを担う人材の育成を目的としています。

情報処理/データベース

9月3日(木)
情報に関する基本的な考え方から、最新の技術まで分かりやすく学ぶことができます。更に情報を収集、分析する手法としての統計の基礎について学び、Excelによる実習を行います。

受講料

12,000円 ※FPBポイントがご利用いただけます
(検定証発行手数料込み、税込み)

表技協会員優待価格(個人会員)
1回目:無償、2回目以降:300円OFF

詳細▶https://soatassoc.org/kentei

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