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UC-1 Engineer’s Suite® 港湾スイート

UC-1 Engineer’s Suite® 港湾スイート

UC-1シリーズ各製品のセット版。クラウド対応、CIM機能強化

港湾スイート Advanced Suite
製品構成・価格

矢板式係船岸の設計計算

防潮堤・護岸の設計計算

重力式係船岸の設計計算

直杭式横桟橋の設計計算

サブスクリプションライセンス: ¥803,000(税抜 ¥730,000)  フローティングライセンス: ¥963,600(税抜 ¥876,000)

はじめに

今回は港湾スイート製品の中から、「防潮堤・護岸の設計計算」について、新たに対応した「漁港・漁場の施設の設計参考図書 2023年版」の波圧の取扱いについて紹介します。

「漁港・漁場の施設の設計参考図書 2023年版」に対応

基準対応にあたり、図1に示す適用基準の追加、並びに、検討ケースの名称を変動状態、偶発状態に変更しました。また、主な対応内容は、変動状態(波の谷作用時)、変動状態(波の峰作用時)、そして、偶発状態(津波作用時)における波力の対応が挙げられます。各状態における波圧式の一部と関連画面を紹介します。

図1_適用基準.jpg
図1 初期入力適用基準選択画面

変動状態(波の谷作用時)

壁前面に作用する負の波圧を考慮します。波圧式の記号の説明を含めて図2をご参照下さい。

〈負の波圧〉

pn=0.5・γw・λ0・Hd

図2_波圧分布図(波の谷).jpg
図2 波の谷作用時における波圧分布図

変動状態(波の峰作用時)

合田式に加え、消波工で被覆された直立壁に作用する波力、遊水部付き消波工で被覆された直立壁に作用する波力などを考慮します。各波圧式においては、波圧の補正係数λ1・λ2、揚圧力の補正係数λ3の取扱いがそれぞれ異なります。本製品では、これらの補正係数を内部計算しますが、必要に応じて直接入力することも可能です。ここでは合田式と図3に設定画面を紹介します。

〈合田式〉

η*=0.75(1+cosβ)×λ1×λ0×Hd

p1=0.5(1+cosβ)×(α1λ12λ2 cos2β)×γw×λ0×Hd

p2=p1/(cosh (2πh/L))

p33×p1

図3_波浪条件_波の峰.jpg
図3 波の峰作用時合田式の波圧設定画面

偶発状態(津波作用時)

谷本式、修正谷本式、静水圧差による算定、水工研式、並びに、胸壁に働く津波波力などの対応が挙げられます。ここでは水工研式と図4に設定画面を紹介します。

〈水工研式〉

前面波力(非越流時はp2=0)

p1w(h’+η)×a1   p2=p1(η-hC*)⁄(h’+η)

hC*=min(η, hC

背面波力(ηB≦hCの時はp4=0)

p3w(h’+ηB)×aB  p4=p3(ηB-hCB*)⁄(h’+ηB

hCB*=min(ηB , hC

図4_波浪条件_水工研による津波波力.jpg
図4 津波作用時水工研式の波圧設定画面

参考文献、基準類について

本改定では、「漁港・漁場の施設の設計参考図書 2023年版 公益社団法人 全国漁港漁場協会」をメインに、「防波堤の耐津波設計ガイドライン(平成25年9月) 国土交通省 港湾局」、「漁港海岸事業設計の手引 令和6年度版 (公社)全国漁港漁場協会」を参考に波圧の取扱いに対応しました。

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