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Shade3Dインタビュー

Vol.29 岩崎電気株式会社

岩崎電気株式会社

所在地 :東京都中央区

URL :https://www.iwasaki.co.jp/

 公共インフラからスポーツ施設、産業用分野まで「光技術」で社会を支える岩崎電気株式会社。同社のLCS(ライティングクリエーターズセクション)では長年Shade3Dを活用し、光の効果や印象を視覚化することで、提案段階での照明環境の具体的なイメージ共有に取り組んできました。単なるシミュレーションにとどまらず、“伝わる絵”として表現することを追求する同社の取り組みと、その背景にあるShade3Dの活用について紹介します。

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営業技術部LCS 所長 柴田周作 氏
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広報・ブランド戦略室 主任 阿部哲紘 氏

光環境を“伝わる絵”に変える ~照明デザインの現場を支えるShade3D~

 公共インフラからスポーツ施設、産業分野まで、社会のさまざまな場面で「光」を扱う岩崎電気株式会社。道路・トンネル、駅前広場やスタジアムなど、大規模屋外空間への照明器具の導入や設置に加え、殺菌や実験・評価といった光環境分野のサービスまで、事業領域は多岐にわたっています。その中で、照明による空間表現や提案ビジュアルを具現化しているのが、営業技術部LCSです。

 同部署では統合3DCGソフト「Shade3D」を約30年にわたり活用し続けてきました。「図面を3次元化して効率よく表現したいというのが、Shade3Dを導入した当初の目的でした」。そう振り返るLCS所長の柴田周作氏は、当時、複数の3DCGソフトを比較検討し、Shade3Dのモデリングのしやすさと直感的な操作性が決め手になったと語ります。

 「厳密すぎなくても、作りたい形がちゃんと作れる。面が貼りやすくて、形状を考えることに集中できる点が大きかったですね」。国産ソフトならではの日本語環境や、当時としては手頃な価格帯も後押しになったといいます。

Shade3Dの柔軟な表現力が提案資料の作成に貢献

 導入してから現在まで、Shade3Dは照明デザインの提案資料制作に活用されてきました。照明製品の特徴を視覚的に伝える場面で、大きな役割を果たしています。昼と夜での見え方比較、人物や車両を配置したパース、建築やランドスケープを含めた照明効果の表現といった多様な用途において、モデリングからレンダリング、編集ソフトとの連携まで一貫して行うことができ、プロモーションや検証用のCG画像・映像制作をスムーズに進めることができたといいます。「私たちがShade3Dで重視しているのは、シミュレーションというよりむしろ“絵として伝わること”。クライアントによって、派手な表現を好む場合もあれば、控えめな雰囲気を求められることもあり、その都度、描き方を調整しています」。

 そのため、提案ごとに現地の道路形状やトンネル構造、周辺環境を一からモデリングすることも珍しくありません。「場所が違えば、光の当たり方も印象も変わります。手間はかかりますが、Shade3Dの機能を駆使して実際の空間イメージを再現することで、照明効果を具体的に示せる。これが提案の説得力につながっています」。

 こうした現場作業において、大きな価値を発揮しているのがShade3Dの処理速度とデータの軽さです。明るさや配置を変えながら何度もレンダリングを行う反復的な調整は、処理待ち時間の短さがそのまま業務効率に直結します。「試行回数が多い作業なので、軽快に回せることは非常に重要です。データが重くなりすぎないことも助かっています」。

 近年は、IESデータ(配光データ)の読み込み対応やBIM対応IFC連携なども進み、照明表現の幅がさらに広がってきました。一方で、透明なガラスや樹脂の質感やプリズム効果の表現など、ソフト単体での難しい部分は、レンダリング後のポストプロダクションで最終的な表現を完成させています。「完璧な物理再現よりも、最終的にどう見せるか。そのバランスを取れる柔軟さがShade3Dの強みだと思います」。

 30年にわたり進化を続けながら、照明デザインの現場の感覚に寄り添ってきたShade3D。「光」という目に見えにくい価値を“伝わるビジュアル”へと変換するためのツールとして、これからも同社の創造と提案を支え続けていきます。

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照明と周辺の光環境を含めて具体的なイメージを提案
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